睡眠パターンと夢

睡眠パターンと夢

睡眠は、健康的な生活を送る上で最も重要な 3本柱の 1 つです。
しかし、現代のようなペースの速い生活を送っていると、睡眠が不安定になることがよくあり、
多くの健康やエネルギーの問題につながる可能性があります。
刺激的な活動を 1 日行った後は心と体を再充電してリセットできるように体を落ち着かせて
深い睡眠をとらなければなりません。
自然のリズムから与えられた就寝に相応しい時間帯に細心の注意を払い十分な睡眠を取ることで、
その日の新しい情報を記憶し、マルチタスクを行うことができます。
リズムからはみ出た時間帯に就寝する習慣が続き十分な睡眠がとれないと、
消化器系の問題、過敏症、集中力の低下、眠気、エネルギーの低下を引き起こす可能性があります。
睡眠中、体はいくつもの異なる方法で修復と再生を行なっています。

  •      肝臓は、蓄積された毒素を解毒し、排除します。

  •      体は免疫機能を強化します。

  •      組織や細胞を修復・再生します。

  •      ホルモンと代謝プロセスのバランスをとります。
     (特にレプチンとグレリンの 2 つのホルモンは、食欲と代謝の調節に役立ちます。)

  •      短期記憶を長期記憶に変えることで、記憶の処理と保存の方法をサポートします。

 この修復と再生の時間を体に与えることは、水を飲み、食べ物を食べ、運動するのと同じくらい重要です。ほとんどの場合、睡眠不足は非常に明白です。
しかし、現代人のペースの速い生活では、それはあまりにも不十分で、人々はそれに気が付かず無視されています。

睡眠サイクルがオフ

  • 眠りにつくのに問題がありますか?

    すぐに眠りにつけるかもしれませんが、朝起きるのに問題があることがあります。
    そのサインとしてベットから中々抜け出せず眠気があり十分な睡眠時間が取れていないように感じます。

  • 夜中に目が覚め、睡眠の質が不足しているように感じますか?

    たぶん、軽度の痛みが現れ不調を知らせることがあります。

  • 眠りに落ちて、鮮やかな夢を見ますか?

  • 夢を覚えていますか?

これらはすべて、睡眠サイクルがオフになっている兆候です。
そして睡眠バランスの取れたサイクルに戻るのは非常に難しい作業のように感じる場合もあります。


バランスの取れた睡眠のサイクルがどのようなものかさえ知らないかもしれない?

寝るのが遅く、朝起きるのが遅くなってしまうと、概日リズム(体内時計)のバランスが崩れています。
アーユルヴェーダは、概日リズム が体の修復&回復のためどのように睡眠準備ができるか個人個人に合わせて確立するのに役立ちます。
一般的な概日リズムをバランスの取れた状態に戻す方法をいくつかご紹介します。

  1.      毎朝同じ時間にアラームを設定します。
     一貫した起床時間は、1 日の残りの時間の構造化されたルーティーンを維持するための鍵であり、規則的な/スケジュールを維持することは、夜の睡眠を改善するのに役立ちます。

  2.      食事は毎日同じ時間に、特に朝食と昼食を時間通りに摂りましょう。
    食事は時間の合図として機能し、睡眠に重要な体内時計を調整するのにも役立ちます。

  3.      毎日ほぼ同じ時間に運動し、長時間座りっぱなしにならないようにします。
    可能であれば、屋外で運動して、明るい光を浴びます。

  4.      日中、特に起床後 1 ~ 2 時間は明るい光を浴びてください。
    私たちの体内時計は、朝の明るい光にさらされることで設定されます。
    さらに、明るい光は集中力や注意力を高めます。
    これは、朝起きにくい場合の改善に役立ちます。

  5.      設定した就寝時刻の少なくとも 1 時間前は、光を発する電子機器 (ラップトップ、タブレット、スマートフォンなど) の使用を避けてください。
    メラトニンは光にさらされると抑制されるため、体が自然にメラトニンを生成して睡眠の準備を整えるには、薄暗い夜の環境が重要です。

  6.      アーユルヴェーダでは、午後 9 時から 10 時の間に就寝することを推奨しています。 午後10時は体が組織の修復、解毒、およびその他の身体プロセスを開始する時間であるため、これは眠りにつくのに最適な時間です。
    この時間に起きていると、体はこれらの機能を適切に実行できず、バランスが崩れます。

  7. 日中の睡眠は避けてください。 日中の昼寝は、血流、消化、肝機能を妨げます。
    (体質やコンディションにより昼寝が必要な場合もあります。アドバイスが必要な際はアーユルヴェーダ専門家へご相談ください。)


             夢は、睡眠パターンやライフスタイルに影響を与えます。
アーユルヴェーダでは、あなたの夢は心、体、精神とのつながりです。
夜のさまざまな時間帯に、体は感情、経験、記憶などを処理しています。
プロセスの方法はドーシャに基づいており、これは本質的に夢に影響を与えます。

     不均衡なヴァータの夢は恐怖や不安によって彩られます。
これには、落下、飛行、部屋に閉じ込められた、愛する人の死などが含まれます。

     ピッタの不均衡な夢は攻撃的であり、喧嘩、対立、試験の失敗、公共の場で裸になる、学校環境にいることなどが含まれます。

     カパタイプの夢は穏やかであるか、ほとんど記憶されていません。
雪、お金を見つける、欲望を満たす、遅刻する、死ぬ、おいしい食べ物を楽しむ、ロマンスが含まれる場合があります。

 悪夢は、ストレス、家族ドラマ、未解決のトラウマなどの深刻な問題の症状である可能性があります。

アーユルヴェーダにおける不眠症は、ドーシャごとに異なって現れる

     ヴァータのアンバランスによる不眠症は、すぐに眠りにつくが、午前2:00から午前6時 の間に目が覚めるという形で現れます。

     ピッタのアンバランスによる不眠症は、午後10時から午前2時の間に眠気が起こらず眠りにつくことが困難になることがあります。

     カパのアンバランスによる睡眠は、睡眠過剰になり、通常は寝坊し、日中に疲れや無気力を感じます。

健康的な睡眠

 健康的な睡眠は、組織の成長を助け、強さと免疫力、1 日を通して適切で充分なエネルギー、知性、バランスの取れた心を持ち、経験や感情を処理する能力を提供します。
健康的な睡眠パターンは、一日の始まりと終わりに自分で設定した習慣から始まります。
ご相談、不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

自由課題

1週間、または3日連続、せめて週に1日、
早めの帰宅、軽い夕食、入浴、部屋の電気&デバイスの電源を切って午後9時にパジャマになってベットに寝転んでみませんか。

睡眠改善のためにヨガニードラ

45分のヨガニードラは良質な3−4時間睡眠に値します。
下記項目のリメディーになります。
効果は回を重ねる度に実感できます。
効果が実感できない場合はもっと回数が必要ということです。
回数は問題の原因の深さに比例します。

・睡眠時間の確保が厳しい
・完徹の後やその日の日中のリカバリーが短時間でできれば
・不眠症の悩みがある
・寝入りに苦労する
・夜中に一度目覚めると眠れなくなる


推薦音声ガイダンス
Dr. Halpern’s Yoga Nidra
”Yoga Nidra and Self Healing
The Art of Conscious Deep Relaxation in Japanese”
Guided by Yoshiko Monson

iTune & Amazon USよりダウンロードできます。

毎日お疲れ様です。
毎夜ゆっくりお休みください。🌙💫⭐️

健康は宝なり&皆さんの毎日を応援しています。
マンソン美子💖

References:

Tips for circadian sleep health while working from home PubMed

Healthy Sleep  Harvard

Yoshiko Monson